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『すずらんのショール』完全攻略マニュアル

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【すずらんのショール完全マニュアル】はSowaka Yarn Worksの記事であり
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ずっと「いつか編みたい」と思っていたすずらんのショールが完成しました。(今更感~!)

三國万里子さんの【編みものともだち】に掲載されている名作ショールです。

ハプサルレースの可憐で豪華な大判ショールということで、見た目にも素敵で使い勝手もとても良いのです。
しかしながら、これだけのレース模様を編むのは正直いって大変です。
「すずらんのショール」でググるとたくさんの情報がゲットできますが、なかなか一筋縄ではいかない様子。
それでも一つ一つきちんと確認していけば、かならず完成できます。
今回は、難しいといわれているすずらんのショールを完成させるための完全攻略マニュアル♡としてご活用いただければ幸いです。

 

Contents

まずは編み図を用意しましょう♪

編み図は三國万里子さんの【編みものともだち】に載っている『すずらんのショール』です。

とても細かい編み図ですので、編み図のコピーを取ってマーカーを引きながら編み進めることをおすすめします。
小さくて読みにくい場合は拡大コピーすると良いですよ。
ローガンズの私は拡大コピー必須です!

 

編み始める前にまずは出版社のホームページで編み図の訂正がないかを確認しておきましょう。
↓実はすずらんのショールにも訂正箇所があります!
文化出版局からの編みものともだち正誤

しかもこれ、一番ヤバい模様編みDパートですから!2か所も!!
なによりもこれを先にチェックしておきましょう。

 

459目の作り目!ステッチマーカーを大量に使うべし!

すずらんのショールの最初のハードルは作り目です。
三角形の2辺を作り目で作り、減目をしながら編み進めるパターンです。
最初に459目を作らなくてはならないので、時間の余裕のあるときに心を穏やかにしてとりくみましょう。

本では指に糸をかける作り目と書いてありますが、大量の目数で糸が痛みそうなので私は共鎖の作り目にしています。
↓共鎖の作り目の動画はこちら
共鎖の作り目(ヴォーグ学園)

作り目の段階で中央の目をマークするために229目のあとにステッチマーカーを入れ、230目を1目はさんでもう一つのステッチマーカーを入れておきます。
そうすると中央の目(230目め)がマーカーに挟まれますのでわかりやすくなります。

目数が多いパターンなので、ステッチマーカーは大量に使います。
模様編みAは15目ごと、模様編みBも15目ごと、模様編みDは6目ごとにマーカーを入れてください。
使用するステッチマーカーはどんなものでも構いませんが、繊細なレースなのでプラスティック製の厚みのあるマーカーだと編み目に響くかもしれません。

私のお勧めはニットピンです。
これについては激安でAmazonで入手できます。
↓ステッチマーカーについてはこちらの記事でレポしています。
【本音レポ】激安ステッチマーカー買ってみた

 

色とりどり、大量に使えるということでこれが一番コスパが良いです。

さすがにそんなに大量にはいらないし・・・
という方には少しコンパクトなコレでも充分です。

 

左右対称を楽にするTips

模様編みAと模様編みBは左右対称に編みます。
本には右半分の編み図しかありませんので、左側は反転して編むことになります。
これはすずらんのショールに限ったことではないのですが、『左右対称に編む』というのは結構頭が混乱します。

 

そんなときにおススメなのが、反転(鏡像)コピーです。
鏡に映したように反転したコピーが取れるコピー機がありますので、それを活用するのをお勧めします。
私はキンコーズでコピーしていますが、出力センターやコピーセンターのようなところであれば可能なのではと思います。
ちなみにキンコーズのコピー機であれば鏡像コピーでも1枚10円です。

とくにすずらんのショールは右上二目一度、左上二目一度が大量にあるので、間違いは命とりになっちゃいます。
右上と左上を間違うと、とても目立ちます。
特に模様編みBパートは、すずらん模様とともに流れるような美しい編地が出ますので要注意です。

 

Nuppをきれいに編むTips

模様編みBパートはぷくっとしたNuppを大量に編むすずらん模様パートです。
ここのポイントはなによりもNuppをきれいにぷっくりと編むことです。

1目から「表、裏、表、裏、表、裏、表」の7目を編みだすときに、たっぷりと糸を引き出してください。
ここの糸の余裕がないと苦労した割に中途半端なNuppになってしまいます。
1目めの表編みは比較的糸を余裕たっぷりに引き出せるのですが、次の裏目のときに糸が引き出せなくなることがあります。
7目も引き出すうちにだんだん短くなっていきがちですので注意してください。

 

YouTubeにはNuppの編み方が何種類か紹介されています。
すずらんのショールのNuppは最初の段で「表、裏、表、裏、表、裏、表」の7目を編みだし、次の段で7目一度をするという手順ですが、必ずしもそうでない編み方もありますのでご参考までに。

↓こちらの動画では裏編みではなく掛け目で7目を編みだしていますが、糸の引き出し加減はとっても参考になります。
Nupp
このくらいの糸の余裕があると良いですね。

 

奇数段でNuppの7目を編みだしたら、偶数段で7目一度をします。
このとき、きちんと7目すべてに針が入っていることを確認してください。
糸の引き出しが足りないとここで針が入りきらずに目を落としがちです。

 

7目に針が入ったら、糸を張って7目を均等にならします。
この手間があると大きさの揃ったNuppになります。
Nuppをぷくっと際立たせるために、7目一度はきつめに糸を引きながら編むとさらに良いです。

 

すずらん模様のNuppの前後には掛け目があります。
7目一度を拾うときに掛け目まで拾ってしまうことがありますので、残り目数をかぞえながら過不足なく7目一度を編むようにしてください。

 

減目のタイミングに注意!

すずらんのショールは2段ごとの減目ではありません。
1段ごとと2段ごとのリピートになりますので、裏の段(偶数段)での減目のタイミングがあります。
これはきちんと編み図を読んでいれば間違いませんので、面倒がらずにチェックしましょう。

 

また、33段目の最初と最後の模様に減目をしないところがあります。
ここがイレギュラーなので要注意です。
編みはじめの1つ目の所は大丈夫だと思うのですが、段の最後の模様のところで忘れがちです。
ここで減目してしまうと目数が合わなくなり、模様がずれていきますので33段目は1目ずつしっかり数えて編みましょう。

 

模様編みBパートが終わると一安心です。
目数もかなり減りますし、ぷくっとしたすずらん模様が並んだ可愛い編地が見えてきてテンションが上がります
66段目が終わったら一段落です。
面積的には半分終わった気分になりますが、油断は禁物。
ここでやっと3合目くらいと思っておいてください。

 

油断大敵!模様編みCパート

大量のNupp攻撃でハードだった模様編みBパートが終わり、編み図がぐっとシンプルになって気を抜きがちな模様編みCパートです。
が!
ここも油断大敵です。

パッと見ガーター編みに見えますが、1目だけ表編みが入っていたり、相変わらずトリッキーな減目周期だったりするので一段ずつ編み図を確認しましょう。
67段目ですずらんパートに入れていた15目ごとのステッチマーカーは外してしまって構いませんが、中央の目だけはマーカーをキープしておきます。
中央の3目と中心から左右の3目ずつの合計9目は最初から最後まで一本通った梯子のような編地になります。
ここで間違うとかなり目立ちます。

ライフラインは78段目に!

多少トリッキーではありますが、すずらんの模様Bパートやこれからの模様編みDパートに比べたら断然編みやすかった模様編みCパート78段目で終了です。
ここでライフラインを入れておきましょう。

ライフラインとは、今後間違ってしまって編地をほどくときにストッパーとなるものです。
78段目に編んでいる糸とは別の糸を通しておきましょう。

 

Addiなどの海外製の輪針にはライフラインを通すためのスリットがついているものもあります。
スリットのない編み針を使っている場合は一目ずつ糸を通しておきます。
ライフラインに使う糸はリリアンなどの滑りの良い、毛羽立ちのない細い糸を使います。
ウールなどを通してしまうと、毛羽が編地に残ってしまうことがあります。

 

ライフラインがあると、ほどくときにストッパーとなります。
目を一目ずつ拾ってリカバーしやすくなりますので、しっかりひと手間かけましょう。

 

魔物の棲む模様編みDパート

さていよいよ模様編みDパートに突入です。
三國万里子さんは「模様編みDパートには魔物が棲んでいる」とおっしゃったとか(笑)
たしかにここは魔物がいますね~!

その大きなポイントは偶数段(裏の段)も掛け目や二目一度や三目一度が容赦なく出てくること。
もう一つのポイントは編地が左右対称じゃないこと。
中級レベルまでの編み物では、偶数段(裏の段)には模様編みはありませんし、編地はほぼ左右対称です。
しかしすずらんのショールは甘くない!

 

このおかげで見た目にも繊細なリング模様が浮き上がるのです。
よーく編地を見ると立体的な模様ができあがります。
息をのむような美しい編地のために、しっかり編み図を読みましょう。

 

ちなみに模様編みDパートからは鏡像コピーは使いません!
編み図に両端と中央部分の編み図がありますので、その通りに編み進めます。
間違って鏡像コピーを使うと泣きを見ますのでご注意!

 

ここは6目1模様ですので、しっかり6目ずつステッチマーカーを入れます
2模様12目ずつでいいかなー・・・なんて手抜きしたりすると痛い目を見ますよ

 

注意しなきゃならないのは4段目
この模様は8段一模様ですので、真ん中の段ですね。
この段は最初に三目一度を編むのですが、そこで1目マーカーがずれます
この段で1目ずつマーカーをずらしながら再セットしてください。

 

編み図では98段目までしか書いてありませんが、同じことのリピートなので省略してあります。
はじめて省略パターンを読む方には不安感しかないですよね。
でも大丈夫です。
模様編みは88段から95段を1セットとして、これを繰り返して編めば整合性が取れます

 

139段目からは編み図が全部書いてありますので、暗闇を抜け出せると思います。
減目方法が変わってきますのでしっかり1段ごとにチェックしていきましょう。

 

最後の最後でメリヤスはぎがわからない!という方はこちらの動画をご参照ください。
メリヤスはぎ(毛糸ピエロ)
3目と4目にして両端からはいでいきます。

 

これで完成です♡
あとは水通しをして形を整えて完成です♡

Happy Knittng!

 

いとをかし。すずらんのショール

難しい難しいといわれているすずらんのショールですが、出来上がったあとの満足感はすごいです。
見た目にも美しいですしね♡

こんなに難しいものを編めたんだー!と自信もつきます。
かなり中毒性のあるパターンなので、私はすぐに2枚目に突入してしまいました。
編み終わるとなんだか寂しくなっちゃうんです。
完成して嬉しいんだけど、もう編むところがなくなっちゃった寂しさ・・・

 

ポイントさえおさえればけっして無理なパターンではありませんので、もし「編みたいけれど難しそうで・・・」と二の足を踏んでいる方へのご参考になればと思ってこの記事を書きました。

 

どんな糸が良い?

本ではオステルヨートランドの糸を使っていますが、極細~合太くらいまでの糸ならなんでも大丈夫そうです。
繊細な編地にしたければ極細がおすすめです。
私が今回使ったのは合太程度の太目の糸です。
もっちりしたボリューミーな編地になって、これはこれでとても良い感じに仕上がっています。

 

私が使った糸はユザワヤの「カシミヤメランジ」

8号針で10.5玉使用しました。
1玉の糸長が75mなので790m程度使っています。
重さは1玉30gなので315gです。
ちょっと重めな仕上がりになったので、2枚目は細いカシミヤで編んでいます。

 

ネットで調べると、シフォン《アルル》で編んでいる方が多いかも。

これもカラーバリエーションが素敵で、色違いで編みたくなる良い糸ですね♡

 

マラブリゴやトッシュのレースで編んでもステキだろうなぁと私は個人的には思っています。

 

みんなで励まし合ってすずらんのショールを編む会を、Facebookの非公開グループで結成しています。
まだ参加者も少なく過疎り気味ですが、もしFacebookアカウントをお持ちでご参加希望の方はポチってくださいね。
お待ちしています♪
『すずらんのショール』の会オンライン(Facebookグループ)

 





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