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暖かい季節に何を編む?

編み物といえばやはり秋冬がメインとなります。
暖かいアイテムを編むのがあみもの。それが一般的なイメージです。
実際に、4月から9月くらいの間はレッスンもそんなに混みあいません。
やはり蒸し暑い夏場は毛糸は触りたくないのでしょう。
しかしそれでも一年中編み物を継続していらっしゃる方は多いのです。
編み物レッスンをしている私としましても一年中編んでいただきたいと思っておりますので、今この季節に生徒様がどんなものを仕上げていらっしゃるのかを少しご紹介いたします。
実にさまざまな作品に取り組んでいらっしゃいます。

 

夏には夏物を!
こちらの生徒様は夏には夏物を編んでいらっしゃいます。

とにかく編むのが早いのです。
これは冬物のアランセーターの本に載っていたパターンなのですが、夏のコットンで編み上げました。
夏糸はすべるのでこのような模様をきれいに編むのは結構大変なのですが、非常に美しい編地です。
夏の軽いアランって良い雰囲気ですね。

 


これも同じ生徒様の作品です。
こちらはシルクのかぎ針編みです。
ちょっと陰になってしまってシルクのツヤが良く見えないのですが、実際はとてもつやつやで美しいニットです。
これに似たようなかぎ針編みのシルクのプルオーバーが高島屋で8万円で売っていたそうです。
この生徒様はとてもお上手なので、お友達にもいつも感心されるそうです。
私も毎回感心してしまいます。

 

これは別の生徒様の作品。
コルトレイクリネンの羽織もの。

とても細いリネンを2本取りにしてざっくり大き目の羽織りものにしました。
リネンは編んでいると編地が斜めになってしまうのでサイズも確認しづらくて大変でしたが、丁寧に編んで仕上げたので出来上がりはご覧のとおりステキです。
真夏でも日よけ、冷房よけにこういった一枚があると便利です。
リネンなのでシャリ感があり、風が抜けて気持ちの良い一枚となりました。

 

夏こそ時間をかけてじっくりと冬物を編む!
さて、最近は夏の糸もいろいろな素材がそろって魅力的なのですが、それでも蒸し暑い東京の夏にはニットは着たくないという方も多いです。
そんな生徒様は、時間に余裕のある春夏にじっくり手の込んだ冬物を編んでいらっしゃいます。

メロングリーンの鮮やかなモヘアが印象的です。
フロントパネルの透かし編みや交差模様もややこしいです。
モヘアも手加減が難しいですし、カーディガンなので前身頃が2枚あり、袖付けなどの手間もあります。
そもそも糸が細いので目数が多くて大変でした。
ここまで手の込んだ作品は思い立ってすぐには完成できません。
この作品も3か月くらいかけてしっかり編みました。
秋口のちょっと肌寒い季節からフル活用できるスケジュールでできあがりました。
ため息が出てしまうくらいステキな出来上がりです。

 


これは冬のアランセーターです。
生徒様にとって初めての模様、初めてのVネックということで、いろいろと気を使ってじっくり編み進めました。
この作品は4か月ほどかかっています。
秋から編み始めたら冬が終わってしまいますよね。
すぐにできそうなものをさくっと編むのも良いですが、こういった手の込んだ模様がたくさん入っている特別な一枚はしっかり時間をかけて仕上げていただきたいと思っています。
春夏から編み始めて、しっかり進めて秋に完成させるという計画で無理なく完成できます。
ちなみにこのアランセーターは、一枚目の白い夏のアランと同じパターンです。
別の生徒様が編んだ同じパターンですが、夏物と冬物ではこんなに雰囲気が違うんです。
これも手編みの面白いところです。

夏に暑苦しいものは触りたくない!

夏に冬物を編めば時間に余裕をもって仕上げられるのは分かっているけれど、やっぱり夏場に膝の上に大きな編地が乗るのは耐えられない!という生徒様は夏場は小物を編んでいらっしゃいます。
セーターはどうしても編地が大きくなるので、編んでいるとふとももの上に編地が乗っかることがあります。
これは結構夏場はつらいです。本当に暑くるしくて私も苦手です。

こちらのネックウォーマーはケストラーさんの本に載っていたものです。


面白いテクニックが満載で、ついついあれもこれもと編みたくなります。
一度編んでしまうとそれほど難しくはないのですが、パッと見どうやって編んでいるんだろうと不思議に見える編地です。
これは本体は2色で編みます。特に最初と最後につけるフリンジの編み方が面白かったです。
たぶんこの作品はたくさんの方が編んでいらっしゃると思います。
くねくねとしたスパイラルになるボリューム感満載のフリンジがポイントのデザインです。
マルチカラーのザウワーボールですが、こうして色違いで編むと雰囲気が変わって面白いですね。

こんな可愛い編みこみの手袋を編んでいる生徒様もいらっしゃいます。

左右がト音記号とヘ音記号になっています。ゲージが細かいので五線譜まできれいに表現できています。
五本指手袋はとても面倒です。小さな指の部分を一つずつ4本針で編むので、手間もかかります。
これこそ夏場の時間のあるときにじっくりとりかかるのにちょうど良い作品なのではないでしょうか。
そうはいっても5本指手袋は最上級アイテムなので、根性も技術も必要です。
この生徒様はさらに何足かこの編みこみ手袋を仕上げていて、冬になったらお友達にプレゼントするそうです。
お友達がうらやましい・・・!

そんなわけで、夏場のレッスンはほんとうに様々なアイテムに触れております。
最近はズパゲッティが一番多いのですが、ズパゲッティに飽きたら次の作品にチャレンジしてほしい!と思っております。
ご相談お待ちしています。

 





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コメント

  1. yuriko より:

    はじめまして。
    アランセーターを検索していてたどり着きました。
    レッスンの件でなくてもうしわけないです。
    Vネックのアランセーターとても素敵です。
    私も夏糸で編んでみたいです。
    どこかで見たことあるような気がして、自分なりに探してみましたがレシピが見つけられませんでした。もしおわかりでしたらどちらのものか教えていただけますか。

    • 大和 みずほ より:

      コメントありがとうございます♪
      このVネックのアランセーター、すごく素敵ですよねー!!!
      このパターンは生徒様がお持ちになったものなので、残念ながら具体的な出典がわからないのです。
      大変申し訳ございません。
      結構古い本だったと思います。
      もし確認が取れましたらお知らせいたしますね。
      今後ともよろしくお願いいたします。

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