輪針セット3種徹底比較

編みものにハマればハマるほど
増えていくのがお道具の数々。
特に棒針に関しては、結局のところ付け替え輪針にしてしまったほうが
使いたい号数・サイズがそろうため
ある程度手編みをする方なら購入を考えるアイテムの一つ。

だけどそれなりにお値段がするものだし
いろいろな種類があってどれにしたら良いのかわからない！

私もいろいろ悩んだ挙句
結果的に輪針セットを3種類持っていますので
徹底的に比較します！

ただしこれは私の個人的な使用感・意見です。
ご購入の際にはご自身でしっかりご確認くださいね！

 

はじめに

私の持っている輪針セットは以下の3種類です。

クロバー　「匠」輪針セット＜コンボ＞
（希望小売価格16,000円+消費税）

addiクリックシステムレースロング
（希望小売価格14,200円＋消費税）

チューリップ　キャリーCロング付け替え輪針セット
（販売価格: 17,500円+消費税）

※↓Carry C Longは現行デザインとは違っています。

ケースの大きさは

匠　175×250×30mm
addi　160×250×20mm
キャリーCロング　160×181×34mm

匠のケースが一番大きくかさばります。

 

針とコードの種類

匠輪針セット＜コンボ＞　（使用中のため抜けている針があります）

針：4・5・6・7・8・9・10・11・12・15号・ジャンボ8mm・ジャンボ10mm　計12種類
コード：40・60・80・100・120cm用　計5サイズ

針の素材は竹。滑りもよくさすが匠といったクオリティ。
針の種類は多いが、15号・8ミリ・10ミリは使わない方は一生使わないと思われます。
私の場合は12号以降の太い針は使わず、
むしろ細い針がそろっていたほうが良かったな。
個人的には1号、2号、3号があればラインナップ的には文句なしでした。

 

addiクリックシステムレースロング　（使用中のため抜けている針があります）

針：3.5・ 4.0・ 4.5・ 5.0・ 5.5・ 6.0・ 7.0・ 8.0mm　計8種類
コード：60・80・100cm　計3サイズ

素材は真鍮。滑りが良いのでどんな素材でもスムーズに使えます。
海外の針なので日本の号数とはちょっとずれますが
5ミリ単位のラインナップなので特に使い勝手は悪くないです。
日本の号数との相関関係を知っておく必要がありますが
下のキャリーCロングに寸法を記述してありますのでご参照ください。
やはりこのセット内容でも私は6ミリ以上は使うことはほとんどありません。
結局自分がどのくらいの針をよく使うかにより活用頻度の差がでます。
コードにはライフライン用のスリットがあり、
糸を通しながらライフラインが入れられるという便利な機能があります。
レース編みのショールなどを編むときには
この機能がとても役立つので、掛け目の多いパターンを編むときには
これを使っています。

 

チューリップ　キャリーCロング　（使用中のため抜けている針があります）

針：4号(3.30mm)、5号(3.60mm)、6号(3.90mm)、7号(4.20mm)、8号(4.50mm)、9号(4.80mm)、10号(5.10mm)、11号(5.40mm)、12号(5.70mm)、13号(6.00mm)、15号(6.60mm)　計11種類
コード：50cm・60cm・80cm　計3サイズ

素材は竹。滑りもよくクオリティに問題なし。
私には針のラインナップが一番合っているセットです。
13号までが1段階ずつそろっているので微妙な調整にとても使い勝手が良いです。
コードは80センチまでしか入っていないので、単品で100センチを購入しました。
ショールを編む方はやはり100センチまではあったほうが良いかと思います。
チューリップの良いところは単品で買いそろえることができるところです。
また、セットにない短い40センチのコードも必要に応じて単品でそろえることもできます。

 

針の長さ

短い順に上から、匠（約10センチ）、キャリーCロング（12センチ）、addi（13センチ）
手の大きさや編み方の癖にもよりますが
私は針は長いほうが使いやすいです。

それぞれ手に持った写真です。
私は手が大きいので、小さめの方はもう少し針が余ると思います。

匠

手にギリギリ収まるサイズ。
私としてはもうちょっと長さが欲しい。

 

キャリーCロング

しっかり余裕をもっておさえられる長さです。
さすが「ロング」というだけあります。
持ちやすいサイズです。

 

addiクリックシステムレースロング

長さ的に文句なしです。
ただしこれはレースロングだからこそのこの長さです。
addiにはショートサイズもあるので使い勝手やお好みで選ぶことができます。
ちなみにaddiはサイズだけでなく、素材もいろいろ選べるので逆に悩むことになります。

 

コード

付け替え輪針はコードに違いがでます。
ここが一番重要なところ！

匠

ジョイント部分はコード側がメス、針のほうがオス。
コードは太い＆硬い。
安心感はあるもののマジックループには若干向かない。
匠のコードの致命的な問題は
使用中にねじが緩んで、最悪の場合外れてしまうこと！
気がつくと目がだだーっと落ちていて泣きたくなった（心では号泣していた）ことが
何回もあります・・・
外れないまでも、ねじの緩みの隙間に毛糸が入って引っかかることは
本当によくあります。
一段編むごとにねじを締めなおす癖をつけないと泣きます。
一応、匠の名誉のために補足しておきますが、
私の生徒様はまったくゆるまずに、快適にお使いの方もいます。
だけど、結構ここが緩むという方が多いのは確かです。
コードが固いからなのか、ねじが緩みやすいからなのか・・・
針そのものはとても良いのにここが残念過ぎるのです！
クロバーさん、なんとかなりませんか～？！

 

キャリーCロング

ジョイント部分はコード側がオス、針のほうがメス。
コードは細くしなやかに曲がる。
写真が上手くなくてよく見えないかもしれませんが
ねじの根本にゴムがついているのです。
これがとても良い仕事をしてくれるため
全くねじが緩むことがありません。
くるっくると編地がねじれまくっても全然大丈夫です。
緩むことがないので毛糸が引っかかることもなくノーストレスで編み続けられます。
実は匠のねじが緩みすぎてストレスが溜まってしまったので
キャリーCロングに買い替えた経緯があります。
ねじの緩みにお悩みの方はこれを試す価値はあると思います。

 

addiクリックシステムレースロング

このジョイントこそがクリックシステムです。
コードのほうにスリットがあり、針のほうには突起がついていて
スリットに上手く滑り込ませ、カチっというまで回転させて固定します。
これは絶対にとれません。
全く緩みの心配なく、毛糸が引っかかることもありません。
ただ、長年使っていくうちにクリックシステムのばねが弱ってしまわないか
ちょっと心配があります。
まだそれほど長期間使っていないのでそこはしっかり様子を見ます。
コードはこの3種類の中では一番細くしなやかなので
マジックループで使うにはこれが一番向いています。

 

針先

匠

匠シリーズお馴染みの針先です。
少し丸みのある針先は、毛糸を割らずにスムーズに目を拾えます。
自然なカーブで太くなるので滑りもよく編みやすいです。
職人技のひかる針先です。

 

キャリーCロング

とても尖った針先。
細い番手の毛糸の目を拾うのに便利。
すっと入る針はスムーズにリズムよく編めます。
匠を使った後だと、かなりシャープな印象です。

 

addiクリックシステムレースロング

金属針のなかでは比較的丸みがある針先。
レースを編むときの3目一度などはスムーズに目が拾えるので気持ちが良い。
滑りも良いので編みやすい。
竹に慣れている方には滑り過ぎる印象があるかもしれません。
編むときに針がぶつかる金属音がするので
気になる人は注意が必要。
金属臭はあまり気にならないのですが、重度の金属アレルギーの方は発疹が出ることもあるらしいです。

 

まとめ

一言で付け替え輪針セットといっても
それぞれに特徴があり、良いところもあれば欠点もある。
いざ買うとなるととても悩むのは仕方ないことです。
できるだけたくさんの情報を仕入れて
これがベスト！という針に出会えると良いですね。

私の個人的な使用頻度は
キャリーCロングが一番です。
次がaddiレースロング。
ほとんどこの二種類を使っていますが、
どうしても針が足りない場合に匠を使っています。
やはりコードの緩みは私が一番克服できない問題でした。
針選びのご参考になれば幸いです。

針の種類、コードの種類、素材などお好みがあると思うので
しっかり調べてみてくださいね。
お値段はメーカーの希望小売価格を書きましたが、
ネットで探せばほとんどのショップでもう少しお安く買えます。
セールでさらにお安くなったり、ポイント倍増セールになったりするときに
狙うのも良いですね。

ご参考までにこんなレポもありますよー
Amazonで見つけた激安輪針を買ってみた！
【本音レポ】激安輪針セット買ってみた！その１

【本音レポ】激安輪針セット買ってみた！その２

 

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