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初心者のための棒針編みの作り目4種完全版!これだけできれば安心

棒針編みを始めたばかりの初心者さんのお困りごとNo1
【棒針編みの作り目】

最初にかなりとっつきにくいので
これがいきなりのハードルになってしまいがちです。

このページではなるべくわかりやすいように写真を多めにいれて
1ステップごとに説明していきます。
※現在動画も鋭意製作中です。しばしお待ちを!

このページでは棒針編みの作り目を4種類ご説明いたします。
これだけ覚えておけば絶対大丈夫。
何度でも確認しながらトライしてみてください。

では行きましょう!

Contents

指でかける作り目

棒針編みの作り目の基本中の基本。
基本的な作り目なのでどんなときにも使えます。
まずはこの作り目をマスターしましょう!


作りたい編地の幅の3~4倍の糸を取る。
例えば20センチ幅の編地を作りたいときは60~80センチほど、糸端から引き出しておく。

 


左手の指に糸をかけていきます。
糸端を持ち、小指にかけ、人差し指ですくうように持ちます。
人差し指から手前に来る糸が糸端、小指の奥につながるのが糸玉です。

 


糸端側と糸玉側の糸を手のひらの方にひっぱり
二本まとめて持ちます。
糸が三角形に見えます。

 


三角形になった糸の、人差し指にかかっている糸の内側に親指を入れます。

 


糸の内側に入れた親指を
くるんと外側に伸ばします。
親指に糸が一周巻き付きます。

 


親指にかかっている糸に針を入れます。

 


親指の糸にかけたまま、人差し指にかかっている糸の右側から針をかけて糸をひっかけます。

 


糸をひっかけたまま、親指に巻き付いている糸の輪の中に針を入れます。

 


親指から糸をはずして、糸端側の糸をひっぱります。

 


しっかり糸を引くと、針にかかっている目が引き締まります。
これで1目作れました。

棒針にかかっている目は緩すぎずきつすぎず
針を上を作り目が自然にすべるように動く程度に引き締めます。
あまりきつく糸を引いてしまうと
作り目が引き締まりすぎてバランスが悪くなります。
逆に緩すぎるとたるみます。

 


糸端側の糸を親指にかけます。
かけたら外側に指を伸ばし、糸が一周巻き付きます。

 


親指にかかっている糸に針をいれて2目めを作ります。
ここからは同じことの繰り返しです。
1)親指にかかっている糸を拾う
2)人差し指にかかっている糸を右側から引っ掛ける
3)親指の糸の輪に入れる
4)親指を糸から外して引き締める
これを、針の上に希望の目数ができるまで繰り返します。

 


糸一本分くらいの隙間が均等にできているとバランスの良い作り目になります。
緩すぎず、きつすぎず、きれいな目を作れるように練習してみましょう。



共鎖の作り目

かぎ針編みで鎖編みを作り
裏山から拾って目を作ります。
編地のエッジが美しく揃います。
指でかける作り目のように糸端の長さを気にしなくても良いので
とても便利できれいです。
私は目数が多いときはこの方法を使うことをおすすめしています。


編地に使う糸と同じ糸で鎖編みを編みます。
かぎ針は毛糸に対し、通常使うものより2号ほど大き目のサイズを使います。

 


必要な目数と同じ目数分の鎖編みを作ります。
必ず目数を数えて、過不足なく作ります。

 


かぎ針をはずし、ループに棒針をいれます。

 


鎖編みをひっくり返して裏山側を上に向けます。

 


最初の1個目の裏山は飛ばします
ここ、重要です!きちんと裏山を見てくださいね。
2個目の裏山に手前から棒針を入れます。

 


裏山に針をいれたら、表編みと同じ要領
右側から糸をひっかけます。

 


ひっかけた糸を裏山の中にくぐらせて引っ張り出します
このとき針から目が落ちないように気を付けてください。
これで1目できました。

 


2目めは隣の裏山に針を入れて目を拾います。
1目飛ばすのは最初だけで、2目めからは隣の裏山をしっかり拾っていきます。
ここからは繰り返しです。
1)裏山を拾う
2)表編みの要領で糸を右側からひっかける
3)ひっかけた糸を裏山にくぐらせて引っ張り出す

 


全ての裏山を拾って、目を編みつけたらできあがりです。
必ず目数を確認してください。
ここで目数が足りなかったり多かった利した場合は
どこかで間違っているので
しっかり1目1目拾えているかどうかを確認します。

 



別鎖の作り目

編地とは別の糸で鎖編みを作ります。
あとで作り目の鎖編みをほどいて編地をつけるときに使います。
セーターを編む時には必ずこの方法で作り目をします。
身頃の裾、そで口は後でほどいてリブをつけます。
着るものを編む時には指でかける作り目ではなく
別鎖の作り目で編みましょう。


編地に使う糸とは別の糸を用意します。
おススメはリリアンのようなツルっとした糸
ウールだと繊維が絡んできれいにほどけません。

 


くさり編みをゆるめに編みます。

 


必要目数よりも多めにくさり編みを作ります
共鎖の作り目のときは目数をぴったりに作らなければなりませんでしたが、
別鎖の作り目の時は多めに作ります。

 


くさり編みの編み終わりのほうから目を拾っていきます
共鎖の作り目と同様、裏山を拾います。
先端から3,4目飛ばしたところから拾い始めます。

 


裏山から針を入れ、表編みを編む要領で糸を右側からひっかけます。

 


ひっかけた糸を裏山から引き出します。
このときしっかり糸を引き出してください。
きついままだと作り目が寄りすぎてきれいに仕上がりません。
針の上を作り目が自然にスムーズに動くくらいのテンションで作ります。

 


次の裏山に針を入れて糸を引き出して目を作っていきます。
必要目数まで繰り返します。
1)裏山に針を入れる
2)表編みの要領で糸を右側からひっかける
3)裏山をくぐらせて糸を引き出す

 


必要目数があるかどうかしっかり数えます。
別鎖の裏山が拾いにくい場合は飛ばして拾ってもOKです。
そのために多めにくさり編みを作っておきます
万が一、くさり編みが足りなくなってしまったら
もう1本くさり編みを作り、続けて目を拾います。

 



編みながら作る作り目

海外のパターンではよく見る作り目方法です。
日本の編み物本には載っていない方法ですが
とても便利なので紹介します。
英語ではknitted cast onと言います。
和訳すると「編みながら作る作り目」と言ったところでしょうか。
作り目が薄く目立たないので、見た目がきれいです。


1目作り目をします。
指でかける作り目でも、結んで作っても(スリップノット)でも良いです。

 


表編みを編むように持ちます。

 


1目めに手前から針を入れて奥に出します。

 


表編みの要領で右側から糸をひっかけます。

 


ひっかけた糸を目をくぐらせて引き出します。

 


引き出した糸をぐっとひっぱり、さらに長く引き出します
この時、左の針は外しません

 


右の針の引き出した糸のループに、左の針を手前から入れます

 


引き出した糸をひっぱって引き締めます。
これで左の針に1目できました。

 


引き続き作り目をするので、左の針に右の針を手前から入れます。
必要目数まで繰り返して作ります。
1)左の針に右の針を手前から入れる
2)表編みを編む要領で右側から糸をひっかける
3)ひっかけた糸を大きめに引き出す
4)引き出した糸のループに左の針を手前から入れる
5)人を引き締めて目ができる

 


必要な目数ができるまで繰り返します。
糸のバランスが同じように整えて作ります。
きつすぎたり緩すぎたりすると、きれいな直線になりませんので気を付けて糸を引き締めていきます。


以上、初心者さんに覚えていただきたい棒針編みの作り目4種でした。

作り目は棒針編みの基礎ですから、ぜひマスターしてくださいね♪

最初は指でかける作り目からはじめてください。
作り目は一番最初にやらなければならないものですので
迷うことも多いかと思いますが、
糸のかけ方、糸の拾い方の順番を確認していただくと
おわかりいただけると思います。

レッスンでは一つ一つ丁寧にご説明いたします。
プライベートレッスンですので、できるまで何度でも練習できます。
どうしてもできない!と言う方はぜひレッスンにいらしてください。

 

棒針の作り目にはほかにもたくさん種類があります。
色々お勉強してみたい!と言う方にはこの本をおススメします。
私ももっていますが、本当にいろいろなバリエーションがあって、見ているだけでも楽しいです。
海外のパターンを編む方には特におススメです。

棒針編み全般のお勉強には、こういう教科書的なリファレンスを一冊お持ちになると便利です。





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